概要
これは、神話を描いた歴史であり、歴史を描く神話である。
著:エドワード・ハイベリー
『謎は嘘より産まれ
真実は錯覚にて創られ
やがて歴史は、霧深き神話となる』
――詩人ノヴァリス|ザリヴ本島大衆酒場『ローレライ』にて
✢ ✢ ✢
【前半部】
東方大陸へ見聞を広げるため、考古学教諭とそのゼミ生は、遺跡が出土したというアラミアーナ共王国へ修学旅行に赴いた。
ゼミ生の一人であるエドワード・ハイベリーは、旅路の中途にあるザリヴ国の酒場で黒衣の詩人の歌に聴き惚れる。
詩人は自身を『ノヴァリス』と名乗ると、エドワードの持つノートをきっかけに、ノーヴァルシアの伝説を語りだすのだった。
【後半部】
暗き地底に住まう有角の民の王女であるミサは、霊峰の頂に住まう白き翼を持つ有翼の民シウムに「世界を救え」という言伝を受ける。その言伝は風の神ルシフィムのもの
『謎は嘘より産まれ
真実は錯覚にて創られ
やがて歴史は、霧深き神話となる』
――詩人ノヴァリス|ザリヴ本島大衆酒場『ローレライ』にて
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【前半部】
東方大陸へ見聞を広げるため、考古学教諭とそのゼミ生は、遺跡が出土したというアラミアーナ共王国へ修学旅行に赴いた。
ゼミ生の一人であるエドワード・ハイベリーは、旅路の中途にあるザリヴ国の酒場で黒衣の詩人の歌に聴き惚れる。
詩人は自身を『ノヴァリス』と名乗ると、エドワードの持つノートをきっかけに、ノーヴァルシアの伝説を語りだすのだった。
【後半部】
暗き地底に住まう有角の民の王女であるミサは、霊峰の頂に住まう白き翼を持つ有翼の民シウムに「世界を救え」という言伝を受ける。その言伝は風の神ルシフィムのもの
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!その夢物語は事実か創作か。語られる神話〈歴史〉に浸りませんか?
主人公であるエドワード・ハイベリー少年は東方の神話に絡む遺跡の調査へと、サルバトーレ教授と向かう途中ノヴァリスという詩人と出会う。彼の奏でた詩歌に、耳を、心を奪われる。
私はこの夢物語、いや歴史か神話か。
彼らの綴る冒険に冒頭から引き込まれた。私自身は目でしかこの詩歌を摂取していないのにハイベリー少年の心情、伴った情景描写、そして美しい歌詞。まるでその場にいるようだったし、彼の弾き語りを聴きたいと思った。
話はどんどん進んでいき前半は彼らの冒険、中書きを挟み後半はハイベリー氏が解読した物語となっていく... この構成もとても興味深いもので読者である私もこの彼が住む世界におり、彼の著書…続きを読む