概要
生贄少女と元勇者の向かう先
魔王が代替わりしたらしい。先代は非戦的だったのに今代は好戦的で軍勢を整えている。そんな噂を初めて聞いたのはいつだったか。北方の大国が魔族と戦争状態に突入しそうだと旅の商人から聞いたのは割と最近だった気がする。その時はこんなことになるなんて思ってもみなかった。魔大陸から最も遠い私の生まれ育った国が、真っ先に生贄を送ろうとするなんて。それがよりによって私だなんて……。しかし生贄にしてはおかしい点がいくつもあって……。まず、絶対に裏切らないようにと幼なじみの騎士様をつけてくれたこと。監視じゃなくて裏切らないように? おじさ――陛下から特に期限や行動制限を課されなかったこと。なにより、元勇者を自称する彼女が一緒に行動していること。
※現在、不定期更新中です
※現在、不定期更新中です
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?