映画のような小説とはこういうこと!!!

プロの文を読んでいるのか? と思いました。

淀みのないリズムで繰り出される、正確な描写。
結果、ものすごくクリアにこの世界が目前に浮かんできます。

酒場で主人公たちが座るテーブル、ちょっと汚れてベタついてるんだろうなとか、スフェーンの研究室はきっと、窓から差し込む光に埃が白く瞬くくらい空気が淀んでいて、色んな薬草の匂いがするんだろうなとか。

こっちが努力する必要はありません。

この映画は、ひとりでに頭の中に浮かんでくるから。

卓越した描写力だけでなく、すでに地図の広がりを予感させる世界観、予想を裏切る展開(冒頭を読んで「この美少女が主人公の愛されほんわか系かな」とネット小説読みすぎ侍は思いました。まさか一話目でとんでもねえことをしでかすとは)、個性の立ったキャラクター。

子供の頃、世界の名作児童文学を読み始めた時の、ワクワクした高揚を思い出しました。

非の打ち所がない作品です。

さらに言えばわたしは強い女が大好きなので、フェナス姉御も当然大好きです!
これから活躍を見られるのが楽しみで仕方ありません。

追っておくのをオススメしますよ!! 私は!!