あのヒモじゃない、ヒモ・ボクサーの恋の顛末は!?

ヒモ・ボクサーというタイトルを見て、勝手に想像しました。

プロボクサーというのは食べられないと聞く。きっと恋人に依存した生活を送るボクサー(=ヒモ)が、ついに恋人に別れを告げられ、奮起。
優勝(というのだろうか。なんか、そんな頂点的な感じのもの)して、別れた恋人に、「おれともう一度やり直してくれ!」。拍手!! 感動!! 涙!!
そんなストーリーなんだ、と思っていたら。

全然違いました。
このヒモは、「紐」だったんです。
紐・ボクサー。
ほら、昔は家の電気って、ぷらん、って紐がぶら下がっていたじゃないですか。
あの紐をサンドバッグに見立てて、パンチしたこと、ないですか?

あれ。
あれを極めた男の話。

主人公の拓馬君の家は訳あり家庭のため、小さなころはおもちゃなどろくに与えられない生活でした。
そんな彼の唯一の娯楽が、紐をパンチすること。
その後、彼はボクシングに出会い、プロボクサーになります。
そして、車いすの女の子との運命の出会い。
拓馬は彼女のためにチャンピオンになることを誓い、恋心も自覚するのですが……。

さて、拓馬こと、ヒモ・ボクサーの恋の行方と勝敗の行方はいかに!?

短編ですし、コメディなので短い時間で楽しめます。
アオハル要素多めの、お勧め作品です。