貴方はどうして…?

「それじゃあ…悠の隣でいいか?」

「えっ…」

 ま、待って…と、隣…!?

 私の隣でいいの?そう思っていたが…

「あ、はいっ!いいですよ!」

 そう…彼女は満面の笑みで言った

「(ほ、本当にいいのだろうか…)」

 私が気にしすぎなのか…周りの生徒の視線が痛い…

 うぅ…誰か助けてぇ…

____

「悠って言うんだね!よろしく!」

「あ…う…うん…」

そうして、星那ちゃんは私の隣の席に座った

「質問していい?」

「あ、う、うん…」

「やった、好きな物は?」

「え…っと…小説…」

「そうなんだ!今度、オススメ教えて!」

「あ…う、うん…」

こうして、私は星那ちゃんの質問に答えて言った

……こんなに話したのは久しぶりすぎて息が切れるかと思った……

そして、私はふと思った

「星那…ちゃんはさ…どうして私なんかと喋ってくれるの?」

「え〜…そうだなぁ〜…」

星那ちゃんはう〜ん…と考えながらこう言った

「私と正反対だから…かな!」

"正反対"…確かに、星那ちゃんは超ポジティブだ…

対して私は気弱だ…

正反対と言われると「確かに」と思ってしまう…

「そう…なんだ…」

「うん!だって…同じ感じの人ばっかりと仲良くなってもさ、つまんないじゃん」

「……」

「だから、私は正反対の人と仲良くなりたいって思ってるんだ!」

「まぁ、だからと言っても同じ感じの人とも仲良くはなりたいんだよね〜」

星那ちゃんはそう言った

私は少し嬉しかった…

そうやって仲良くしてくれる人が居なかったからだ

「……ありがとう」

「どういたしまして!」

私は…星那ちゃんとなら仲良く出来るかもしれないな…

そう思った…でも…その会話を聞いていたいじめっ子は…私にさらなる嫌がらせをすることを…

この時の私はまだ知らなかった……

to be continued…

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