え、待って…

「!?な、なんでいるの!?」

私は驚いた。

「いやぁ、心配出来ちゃった★」

「いや…来ちゃった★じゃないよ!私、昨日星那ちゃんのことを…!」

「星那ちゃんのことを拒んだじゃん!」…私がそう言おうとしたら、星那ちゃんの手で口を塞がれた。

「むぐっ…」

「まぁまぁ、今は関係なし!じゃ、お邪魔しまーす!」

「え、ま、待って!」

私はそう叫んだが、星那ちゃんは聞く耳持たず…。

あ、これ拒否権ないな…と思い、渋々星那ちゃんを受け入れることにした。

__

「冷えピタとか色々持ってきたけど、使う?」

「いや、大丈夫…」

私は星那ちゃんとなるべく目を合わせないように話している。

「あ、ご飯とかは?」

「いや…食欲ないんで…」

「……ふーん」

星那ちゃんはそう言い、レジ袋の中をガサゴソと探っていた。

「(…なんで来たんだろ…私、昨日星那ちゃんに酷いことしたのに…)」

私がそう考えていると、星那ちゃんが口を開いた。

「私、昨日のこと気にしてないよ」

「……え」

驚いた。星那ちゃんはエスパーなのかとも思った。

「だって、悠がそんなことするはずないと信じてるから」

「っ…」

"信じてる"。

今言われると辛いような…嬉しいような…そんな気持ちだ。

「…そっ…か」

「うん」

私は星那ちゃんの方を向き、微笑んだ。

「ありがと、星那ちゃん」

「…!…どういたしまして!」

あぁ…私、やっとわかった気がする…。

私…星那ちゃんのことが…。


「____なんだ…」

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気弱な少女と超ポジティブな少女 紫川 雫 @shikawashizuku

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