概要
異世界に来てから八年、魔王をぶち殺したら国王さまから恩賞を貰えた。
使い切れそうにない大金だったので、見晴らしのいい丘に孤児院を建ててみた。
身寄りのない子供たちをひきとって、時々は魔法や勉強を教えたりして、それなりに楽しく日々を過ごした。
一年が経ったある日、教え子のひとりに薬を盛られた。
目を覚ますと鎖で繋がれ教え子たちに囲まれていた。
殴られ蹴られ刺され罵られ、転生時に貰った魔眼を抉られる。笑って凶行に走る彼女たちが言うには、目的は俺が国王さまから貰ったお金であるそうだ。
奴隷の証の焼きごてをお腹に押し付けられながら考える。
あぁ、善意というのは必ずしも報われるものではなかったのだなぁ、と。
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