空想虚構詩集

Garm

暗部奔流

 存在する価値が欲しい。そこに自分が満足するかなんてどうだっていい。ただ貴方に必要とされたい。愛したいとかじゃなくて、愛されたい。嫌いで嫌いで嫌いで本当に仕方がない自分を、それでも見てくれる誰かが本当に本当に本当に本当にそれはもう病的なぐらい大好き。愛を向けてくれる相手を愛したい。必要としてない人に媚び売る時間は無駄。さっぱりしてて分かりやすい屑思考。あーもうやだ本当に嫌い。こんなのに愛される資格なんてないんだ。必要とする人間なんていないし。ダルいだけだし。こんなカスが許されていいわけないしすぐにでも死んだ方がいい。手首切らんけど心傷ボロボロ、薬キメないけど常に作り笑いとエンドルフィンでガンギマリ。そもそも資格云々言いながら死なないもんね、死ぬのは怖いもんね、そう言ってれば誰かが心配してくれるもんね、「大丈夫?」って。そうやって日銭稼いで一過性の自己肯定感でまた今日食い繋いでんだ。ほらもう考えるのやめな? 辛いだけだよ。あんたは常に誰もから見放される想像してビクビクしながら毎日誰かの為に自分の身体ボロ雑巾にしてればいいわけ。はあ。誰か私のことずっとずっとずーっと盲信してくんねえかな。いっそ宗教やって神にでもなろうかな。そうやって適当に二三人騙して、教徒は私に首ったけ、私は釘付けにするために奔走すんの。どう、無限機関完成しちゃいそうじゃない? 誰かの心か社会的ななんかしらがブッ壊れない限り私も私を信じる子猫ちゃん達もみんな幸せ。名案だわ。こんなん思いつく私天才かも。誰かを犠牲にしなきゃ幸せになれないことしか考えつかないなんて天才すぎて地獄落ちそう。ノーベル非科学的平和賞取って晒し首にされて世界最低の人間認定食らって失意のまま用意されたロープに首かけてお陀仏。嫌だ。嫌だ、そんなのは嫌、嫌だ、嫌だよ。誰でもいい、誰でもいいからなんでもいいから何に価値感じてもいいからなんだってするからだから私を独りにしないで嫌いと言わないで必要ないなんて言わないで捨てないで生きてるだけでいいって抱きしめてこんな屑でも生きてていいって言って こんなんだから嫌われんだ はあ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る