胸が痛む

名前とは、その人と現世を結びつけるもの。
それが伏せられて語られるとはどういうことか?まずはそのことについて考えてほしい。この物語は悲しく切なく遣る瀬無い。胸が痛む。
夏目漱石の『こころ』は、この物語の箱型。
読めば貴方はこの、短くも凝縮された物語世界に惹きこまれるだろう。
さあ、旅をして来てほしい。

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