概要
あの頃の私の恋心は、観賞用の芸術品だったのかもしれません。
18歳の頃の私には、10年間片思いを続けていた男性がいた。
友人ではない。せいぜいが知人と言える程度の関係性。
大学に進学し、郷里を離れるにあたり、書き溜めていた彼あてのラブレターを処分しなければならなくなった。
届くことのなかった便箋を、裏山に登り、そこで焼き、焼いた後の話。
友人ではない。せいぜいが知人と言える程度の関係性。
大学に進学し、郷里を離れるにあたり、書き溜めていた彼あてのラブレターを処分しなければならなくなった。
届くことのなかった便箋を、裏山に登り、そこで焼き、焼いた後の話。