いつか二人が結ばれて、安息の時が訪れることを。

そんなことを心から願ってしまうような素敵な物語です。

お城の下働きとして働くマリアは、度重なる仕事のミスにより、ついには囚人の世話をさせられることになる。そこにいたのは、囚人らしからぬ美しい容姿と気品を併せ持つジルベルトという名の男性。二人はそこに至るまでの経緯は違えど、互いの本当の身分を隠したままに惹かれ合うことになり……。

この物語は情景描写、心情描写が共に繊細で美しく、二人の男女の恋路をそれぞれの視点から描いていることにより、そんな二人に対してより感情移入してしまいます。
互いを想い合ってるからこそ起きる気持ちのすれ違い、国の問題、政治的要因、幾つもの障壁が二人の恋路の行く手を阻みます。

でも、読み手は互いの本当の気持ちを知ってるからこそ、二人には結ばれて欲しい、幸せになって欲しい、と切に願わずにはいられません。

まだ現段階で最新話まで読ませて頂いただけで物語は完結に至っていないので、これからも続きが楽しみで仕方ない作品です。

気になった方は是非。


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