この主人公の生き様は正に「男」!

格好いい!
この物語を一言で表すのならば月並みかも知れないけれどこの言葉以外あり得ない。

核兵器によって居住区域を制限された世界で、人類はまだ戦っている。その戦場で『猟兵』と呼ばれる者達は人型機動兵器(マーシレス・フレーム)を操り戦う。それは正義などと言うためではない。ただ、金のため。そして己の力を試すため。

そのはずだった。

いつの世も歪んだ正義の仮面を被り恐ろしいものを作り出す輩はいる。その思惑に巻き込まれていく『猟兵』ザイン。彼は己に纏わる残酷な事実を知り、抗う。

33,357文字の中に凝縮された人間模様と、アニメを見ているような戦闘シーンに圧倒される。いや、最初から最後まで脳内ではアニメが見えていました。それも格別美しい映像が。それは、間違いなく圧倒的な筆力によるものだ。

そして、ザイン様が格好いい。とにかく、その生き様がやばい。彼を取り巻く人たちも魅力なだが、ザイン様が格好いい。素晴しい。リアルザイル様に会いたい。それが叶わないのならばせめて夢に出てきて欲しい。

……と、取り乱してしまいそうに成る程、登場人物達もリアルで魅力的なのだ。

是非、一読を!