読んだら最後、御面様は、あなたを恐怖で眠らせない――。

 ついに、ついに、この小説が完結まで来ました。ということで、書きたくて書きたくて、でも完結祝いに書きたいなぁと思ったレビューを書くボタン、やっと解禁です!
 まずは、もうね、毎日これを読むたびにもう恐怖が襲ってきます。ホラーに読みなれている僕でも、たまにしか味わえない恐怖を味わわせてもらいました。本当に、プロ作家として名を世の中に刻んでいる、ほんのわずかな作家さんの作品でしか味わえない恐怖ですよ。
 もう、読んだら眠れません。いや、御面様は、絶対に眠らせてくれません。

 そんな、ものすごいグロテスクなところがあって、ゾクゾクする緊迫感に、登場人物の個性に、様々なところにこの和響さんの持ち味が出てるんですけど、最終章では少し温かいところも出てきます。いや、怖さ95%ですけどね。
 その温かいところっていうのが、平和への祈りでも有名な和響さんらしさ。
 
 また、犯人捜しのミステリーもあります。僕は、ミステリー好きなんですけど、でも犯人を本気で考えることが無い、というよりは僕の脳みそでは考えられないわけです。でも、ここではちょっと考えてみたり……。
 それも、伝書猫などで有名なミステリー作家でもある和響さんらしさであります。

 取り合えず、ミステリーに温かい描写に、色々あるんですけど、やはり、読むと御面様は恐怖という祟りで、一晩中、眠らせてはくれません。

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