田舎少女のダンスは都会慣れしてない

　父の仕事の都合で東京へ転入する羽目になった桜木 海。　
　田舎者らしく東京と言う街へ期待があればよかったのだけど、そこまであこがれとかは無くダンスメンバーと楽しく地元の大会に出れればいいなと思っていたのでこの転校は悲劇だった。東京へ行くと言う事はメンバーとは会えなくなっちゃうわけだしね。
　だから、ため息交じりで東京で生活することになったんだけど……さっそく東京の障害を見つけてしまった。それは踊れる場所が無いと言う事。
音を爆音で鳴らしても大丈夫なところが近場になく、もし何も考えずに曲をかけながら踊っていたら近所迷惑になってしまう。地元ならスタジオに行かなくても音を出せるところは結構あったんだけど東京はそうはいかないらしい。ダンサーとしてこの問題は一大事だ！！　と思うが、それを解決する方法は私にな無かったのだった。