創作論の頂点にして、ウェブ小説の強固な土台を作る事のできる名著です

この創作論、そして作者様は私にとって、ウェブ小説を書くにあたり本当に「恩人」で「教科書」です。

もう10回以上は読み返しています。

最初に読み始めたときはまだ書き始めて4ヶ月程度だったのですが、本当に衝撃でした。

自分がいかにウェブ小説を分かっていなかったか。
そして、読者様の事を考えておらず独りよがりの書き方をしていたか。

それからは様々な事を教えて頂きました。

ウェブ小説を書いて投稿する上での文法上の基本的な作法。
「相手側に立って考えて、出来る事をする」と言う考え方。
文章のリズムの重要性。
キャラクターを愛する事が以下に大事か。
魅力的なキャラクターについて。
文章のテンポの重要性。
闇落ちした人の事について(私だけじゃなかったんだ……と救われました)
独りよがりの思考の危険性。
ストーリー展開の技術。

他にも沢山ありますが、それらを初めとした技術論だけでなく「小説を書くことの気持ちの持ち方や楽しさ」も教えてくださいました。

創作論の中に
「適当に言ったセリフに、全て意味付けしなければいけない。行動原理、生い立ち、裏の意味」
と言う一文がありますが、この考え方はその後の私のキャラクターを描く中でも基本の考え方になっていますし、この考え方を身に着けてからはキャラクターを描く事が楽しくなり、それと共に小説を書く事がグッと楽しくなりました。

また、この創作論を拝読するうちに自分自身の文章の内容も振り返る事が出来、そこから「文章表現」と言う物に対する興味も沸くなど、自分の小説のスタイルも根底から良い方向に修正していただきました。

作者様は初心者の方への愛に溢れており、返信のコメントや本文中にもそれが伝わって来る事も、勉強していて安心できる部分です。

今でも月に数回は読み返すこの創作論。
キャリアに関わらず全ての方に一度は読んでいただきたい。

そうすればウェブ小説における、様々な事に気付きが得られると思います。

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