僕の中途半端に形成された醜いプライドを容赦なく叩き割ってくれてありがとう。僕はカクヨム甲子園2022で本作には唯一星をつけなかった。応援ボタンすらも押せなかった。青く強かに流れている作家性に劣等感を拭いきれなかった。でももう認めるしかない。青葉寄は最高の夏の作家であり、この作品はその原点の一つであるということを。応援しています。夏が好きになりました。
人であれ、小説であれ、絵であれ。殴りつけられるような衝撃を与える瞬間があります。高校時代という、感受性が人生でも豊かなになる時期なら、その影響や衝撃もひときわ大きいものでしょう。そんな強い衝撃を「青」という言葉をキーワードに綴った短編が、本作です。まさに「青」春。未熟で、しかし感受性豊かな高校生の主人公が、激しく心を揺さぶられる様。その透明感が眩しい。是非、ご覧ください。
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