夏休みに出会った、カフェ「秀鋼」。一人の男とマスターと少年。この三人の会話と、カフェの空間の描写にととても居心地の良さを感じました。面白かったです。涙がでました。こんな高校生活を送っていたら、幸せ半分、切なさ半分な気持ちになります。
男が大人になっていくのを感じさせる青春作品。対比を使って、描写で主人公の変化を描かれているところが、良かった。ラストは主人公が見たであろう映像を想像しつつ、読者も終えられるから、じんわりとした感情を追体験できる。一夏を共に過ごして、ちょっとだけ大人になったように感じられ、あと味が素晴らしい。