恋愛できない君を好きになった僕

　感情の薄い主人公、勇人と、感情を持ったAI、優菜の恋物語。
　感情とは、いったいどこからそう呼べるのか。この作品を通して問いかけられているような気がします。人間、どんな人でも時と場合で無感情にもなれますし。最近のAIなんて絶対に感情あるだろという反応がありますからね（彼らは一貫して否定してますが）。
　AIの話題が熱い昨今、改めて触れてみたい作品でした。

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率直に思ったのは、とにかくピュアということです。まだ少し心が幼い少年の正直で真っ直ぐな想いに胸を打たれました。
人は、大人は、難しく考えすぎる面があるのかもしれないと思いました。例えば、倫理観や異種族だから、人間じゃないから、など。SNSが発達した今の時代では特に、そんな大人たちの複雑で、でも意見としては正しい考えで溢れています。そんな世界で、そっと紡がれたこの物語は、人間の「心」とは一体何なのだろうと考えさせられる作品です。
AIと人間の垣根を越えた二人の未来がこれからも明るくありますように。じんわりと、するりと心に落ちてくる想いをぜひ、読んでみてください。

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主人公の心理が少しずつ変わっていく描写やＡＩの心を持ったことの苦しさなど、二人恋はこれからどうなるの？と気になり、一気に読めました！
せつないけど応援したくなる恋です！

友達がいなくて、目的もなくて、退屈な日々を送る高校生の勇人。彼の前に現れた 転校生浅倉優菜は勇人に近付いてくる。
みずみずしくて情緒豊かな彼女には、大きな秘密がありました。
心の動きを繊細に描き、物語が進んで行きます。静かに浮き沈みする日常と心の動きを追いながら、どんな困難があっても幸になって欲しい願ってしまうのです。
本当の愛、本当の心。
それって何だろうな。そんな事を考えてしまう物語でした。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（281文字）

１話ごとの長さがちょうど良いぐらいで読みやすかったです。
未来についての設定も面白くどのように活かされるのか楽しみにしています!