これが本当の鬼退治

これほど見事な発想の転換はあるでしょうか。
『桃太郎』を題材に『鬼』を描く。

時が流れ、立派に成長した桃太郎は立ち上がります。
彼が一身に背負うのは期待ではなく、庭先の桃に向かって立てた誓い。
『鬼』という概念の、巧みな再解釈がここにあります。

美しい筆致で描かれた、心を掻き毟られるような哀愁の感動作。

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