これ、私の知ってる桃太郎じゃない。まさかこの文字数で泣かされるとは。

桃太郎が鬼退治に行くお話です。が、設定がもう面白い。『桃太郎』でお馴染みのあのキーワードが意外な形で登場し、思わずニヤリとさせられます。
「まさか」の展開の連続でぐいぐい引き込まれ、物語は壮絶なラストへ。
最後の一文でキャッチコピーの意味がわかり、桃太郎の覚悟に胸が熱くなります。

発想の素晴らしさや展開の巧みさ、美しい文章。たったの3話、6千文字足らずとは思えないほどに深い余韻。ほんとうにもう、脱帽です。
短い物語なので詳しくは書きませんが、とても面白いのでぜひ読んでみてください。

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