目、眼、瞳…あなたの「ソレ」には何色がみえる…?

この物語の舞台はフランスですが、まるでセーヌ川のように緩やかに、しかし絶え間なく流れ続ける水のような作品だと私は感じました…補足します、すみません…

緩やか、というのは作品全体の雰囲気で、主要人物のマコトと彼のアシスタント、アーティが織りなす日常、その和やかな空気感がとても心地良いです。

絶え間なく、というのは、この作品は哲学的な色合いを帯びていて「みる」とは何か?他者の見ているものは果たして自分にも「同じように」見えているのか、というテーマを「色」という概念を通じて考察されています(私はそのように思いました。)

私はまだ途中までしか読めていませんが、これほどテーマが豊富かつ統一感のある作品、その土台として「サイバーパンク」があるとのこと…これから更なる物語の「色」が見えてくるのだと思うと、非常に楽しみです!

「色」「見ること」「写真」「撮る」これらの言葉に反応された方、是非読んでみてほしい一作です!

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