彼女なんて欲しくないと呟いたら大学一の美少女に迫られた件　～でも彼女は俺のことが好きではないようです～

彼女なんて欲しくない。友人たちの前でそう呟いたのがすべての始まりだった。俺こと冨樫奏真（とがしそうま）は代り映えしない大学生活を送っており、つい最近二年生に進級したばかりだ。友人には普段の行いからクズと呼ばれたりするが、それでも塾で講師のバイトをしたりと真っ当な日々を過ごしていた。そんな中、俺の彼女いらない発言を聞いた同じく二年生の綾瀬乃愛（あやせのあ）に無理やり交際関係を迫られる。彼女は一年生にしてミスコンを制した美少女であり、同時に性格が最悪と噂される大学きっての有名人だった。何とか断るものの、彼女はしつこく迫ってきた。それも俺のことは別に好きではないと言って。
「言っとくけど、君に拒否権はないから」
そう言って俺のことを都合よく扱おうとする彼女。どうやら本当に俺に好意を抱いているわけで…続きを読む