おっさん料理人の荒んだ心に狐っ娘の純真無垢な姿が眩しく映る

革命軍の砦で料理係をしている三十路のダズリー。
ある日、彼は森の中で倒れている狐耳の少女を助ける。
ヒナ、と名乗った少女はダズリーに懐き、一緒に砦で生活することになるが……

メインの人物がとにかく可愛い!
狐っ娘であるヒナの挙動や言葉遣いが可愛く、いつも癒されます。
ある事情があってたどたどしい喋り方なのですが、そこを魅力として描いているのが巧いです。

そして料理人のダズリーがいつもヒナを喜ばせようと頑張る姿が良いです。
ヒナの食べたいものを聞くと、あれこれ考えながら最高の一食を作り上げ、ヒナの喜ぶ姿を見て満足する。
ダズリーの知らない料理があると、創意工夫しながら近い料理を作る過程も面白いです。
料理を作る描写が丁寧で、思わずお腹が空いてしまいます。

ダズリーはヒナの保護者として振る舞っていますが、ヒナにはある秘密があります。
その秘密を知ると、もしかして二人の関係も変わっていくのかな、というドキドキも……!

ダズリーとヒナの楽しくて美味しい、ときどき恋の物語。

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