我が天命に殉ぜよ屍人

終わりを失くした屍人の魔女。
枷なき鬼族の狂戦士。
穢れざる翼の聖者。
己の意思なき機甲の勇者。

大事な何かを失う代わり、魔法を得た化け物四匹。
その絶大な力で邪竜の征伐を果たした化け物達は英雄として崇められる一方で、より一層人から畏れられる存在となった。

それから僅か二十数年ばかり。
喧騒を避け森の中に引き籠る魔女の元に、奇妙な男が現れる。

「終わりを失くした屍人の魔女よ。永遠の眠りを求むるならば、我が栄光の旅路に加わるが良い」

不気味な鉄仮面を被った男の名は、彼が言うにはアルフレイン。
人々を救うと豪語するアルフレインは、なのに何の力もなく、愚かで、更には偉そうな説教垂れで、すぐにレベルが上がり始める。つまるところ狂人だった。

なすすべもなくアルフレインに敗北した魔女は棺桶に閉…続きを読む