出てくる神話伝承由来の事柄に心が踊る

マナやオド、アストラル体に北欧神話…そういったものを調べた人ほど、きっとこの物語は胸をときめかせてくれるだろう。
これでもかとばかりにそういったものが詰め込まれ、物語をうまく構成している。
ともすれば過剰になりかねないが、その辺りはちょうどいい匙加減となっており、くどくなりすぎてもいないのが作者の力量だ。
また最後にある閑話休題も読むことをオススメする。きっとこの物語の世界がより深まることだろう。