コード・ホルダー　現世の陰影

ある時を境に、世に超常的な異能を持つ存在が急激にその数を増して行った。


混乱の中で世界各国はその異能への対策、研究を進める中その力を活用する道を模索していった。そして特定の遺伝子（コード）を持つ者にその力が発現することが判明、それらを持つ者はどこから、誰からともなく『コード・ホルダー』と呼称されるようになった。


「善意が地球を半周する間に、悪意は地球を一周半回る」と言われるように、各地でコードホルダーの力を悪用する者たちによる犯罪が横行。政府、非政府組織ともに対策を迫られることとなる。


混迷を極める世の中で、そのような超常的な存在と無縁の生活を過ごしていた大学生の鷦鷯　悠謳真（さざき　ゆうま）、突如として出現した謎の怪物に襲われる。突然降りかかる生命の危機に必死に逃げ出そうとする…続きを読む