闇の中の救いの怪奇譚!

 正義でも悪でもない主人公。

 ただ目の前に起こった「怪奇譚」を、自身の人間らしさが許すように解決します。ラノベ界隈で言えば「ざまぁ」。因果応報を具体的に凄惨な描写つき描いていますから、ホラー的な雰囲気に仕上がっています。

 身体や能力は人間をやめても心は人間の主人公たちが、身体は人間で心が人間をやめた人たちとの対比として描かれているところが、各話とも皮肉っぽく仕上がっていて味わいがありました。

 文体も端的で無駄がなく、主人公とメイドの気の利いた会話も面白いです。探偵ものとホラーがお好きな方におすすめな作品です!

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