概要
「小僧にはこの町がその〝だむ〟とやらに沈まぬよう、尽力してほしいのだ」
久しぶりに実家へ帰ってきた園田結志は、縁側で父と飲んでいた日本酒でほろ酔いになりその場で寝てしまう。夢の中で畑精霊様と出会い、町がダムに沈むことを止めてほしいとお願いされる。次の日、父を筆頭にダム建設に関わる人たちを町に入れないように抗議する。その様子を見て結志は思考を巡らせ、町を守るために翌日会社の上司を呼び出す。町を案内した後、上司が町長を訪ね町づくりの話に花が咲く。町長や両親に笑顔が戻り、結志は夢の中で畑精霊様から讃えられる。結志は実家の土産を抱えながら一人暮らしの家まで帰る途中、緑が少ない都会の息苦しさを改めて実感した。
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