血の繋がらない兄の死の真相には、恐ろしい秘密が隠されていた

主人公・黒城櫻子は、複雑な家庭環境で育っています。
優しくおおらかな母。母が事実婚をした義父。その義父が香港からつれてきた飛び抜けて美しく神秘的な兄・白川ジオンの四人家族です。
だからといって捻くれているわけではなく、とても純粋で人を信じやすい性格です。

そんな櫻子さんは、現在弁護士。
同じ事務所の先輩弁護士・五月端さんと同棲中であり、幸せな生活を送っています。
しかし結婚には踏み切れていません。
それは血の繋がらない兄への想いが、未だ色褪せず残っているからなのでした。

そんな櫻子さんの心を試すように、兄がデトロイト川で溺死体として発見されたとの知らせを受けます。

始まりから謎が謎を呼びます。
ただの依頼人かと思いきや、それが事件への幕開けでもありと、読者は櫻子さんと共に翻弄され続けます。
そして徐々に明らかになる、兄の生きてきた世界。
それを知り、櫻子さんはどう動くのでしょうか?
こちらは是非、本編をお読み下さい。
きっと想像していなかった展開を味わえますよ。

櫻子さんは無鉄砲でもあるのですが、ここぞという時の冷静さがとてもかっこいい女性です。
彼女の葛藤や、ピンチが訪れた時に浮かぶ言葉なども読み応えがあります。

そして、様々な愛を感じられる作品でもあります。
愛があったからこそ、全てが今に繋がった。
忌まわしい運命すら変えて、望む道を歩き出す事ができる。
そんな優しさと力強さを感じさせてくれる作品でもあります。
どうぞ皆様も、想いが交錯するこの世界をお楽しみ下さい。

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