真実は淡い恋心

 中学時代のなんてない一言に、いつしか尾ひれが付き、悪意をもって拡散された。
 活動停止に追い込まれたアイドルグループのルースは、それでもいつか光を浴びるためにもがき続ける。
 そして中学時代を知る、あるひとりの女性ファンが勇気を出して事実を告白した。
 悪意の中に放り込まれた真実は、いつしか彼の周りを清らかにし、再起の機会が訪れる。
 ルースは誰とも知らぬ告白者に感謝しつつ、今日もステージで全力のパフォーマンスをし続ける。
 その様を現地で観たのか、自宅から応援していたのか。
 女性の語った真実は、彼への淡い恋心からだったのかもしれません。

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