概要
吹奏楽部顧問の夢を持つ音楽教師、響木(ひびき)。縁あって超少人数のド田舎中学に赴任するが、ここにも吹部は存在しなかった。
落胆する響木のもとにに突然わいたのは中学合併の話。実質『廃校』を意味するそれに対し母校の名をどうにか残したいと訴える生徒たちに響木が出した案は
「全校生徒で吹奏楽コンクール全国大会金賞」
という突拍子もないものだった。
教頭の大反対、楽器ゼロ、指導者1名、経験者1名という窮地から響木と生徒たちはどこまで這い上がれるか!? さらに頼りなさげだった響木にも《とある秘密》があるらしく──? 全校生徒絶対参加の『ミト中吹部』は苦難を乗り越えさらなる進化を遂げてゆく!
天才顧問と超少人数ド田舎中学生たちの熱い一年間とそ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!見事に予想を裏切りました。主人公のキャラ、生きた台詞がすばらしい!
一見するとタイトル通りの王道作品かな? と思うんですが、読み始めてしばらくすると、いい意味で予想を大きく裏切られました。
まず、主人公のキャラクターと小道具が素晴らしい!
「くぅ、やられた!」と創作する者として思う部分ありです。こんな主人公を思いつけるなんて、いいなあ。
でも決して出オチに終わらないというか、主人公の魅力だけのお話ではないのです。
吹奏楽指導の台詞には臨場感と的確さがあるように思われ、でも、押しつけがましさはなく、ほんわか、しかも時に胸キュンありと、これでもかと楽しいお話の要素がてんこ盛りです。
オリジナリティのある方言を使った台詞がいいし、ときにハッとするような描写まで。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!青春は、いつまでも終わらないんです!
諦めない。まだ、終わりではない。
そんな熱い物語に何度も涙しました。
青春物の邦画を1本見ているような、とても熱い物語です。
学校合併の話によって、美音原中学校の名前が消えてしまうかも知れない。
どうにか名前を残すために全校生徒で吹奏楽をして、コンクールでの良い結果を目指して奮闘する。熱く濃く流れていく青春の日々。
先生視点で描かれる物語。
先生自身の秘密も徐々に見えてきて、それでも生徒達は慕って、頑張って目標に向かい練習する、熱い日々です。
限られた学生生活、今しかない日々。
今でなければ出来ないこと。
先生がいなければ出来ないこと。
先生がいたからこそ出来たこと。
先生が、みん…続きを読む - ★★★ Excellent!!!この青春を、見逃すな!
二十七歳の響木亘は、全校生徒四十二名の美音原中学校に赴任した。けれど、天原中学校と合併するかもしれないという噂が。
生徒たちから「美音原」の名前を残したいと言われた響木は、全校生徒で吹奏楽コンクールに出て日本一をとる、という突拍子のない案を思い付く。
一人でなんでもしようとする響木に対し、生徒たちが自ら協力的に行動し、支えていく姿に胸がアツくなります。また、響木の秘密が明らかになる第二部。ここから物語がグッと盛り上がっていきます。第三部ではみんな大好き合宿が描かれていて楽しいです。
青春もの、部活ものが好きなかたに全力でおすすめします!とっても面白いんですよっ!読みやすい文章の中に、方…続きを読む