言いたいことは言いたいだけ散々言いましたが

ここを私の総評とする!(旗を立てるための土台としての穴を掘る仕草)

えっとね、爽やかでした。もちろん和田島さんの持ち味みたいなものは感じ取れるんですが、今まで私が読んできた和田島作品はヒロインが饒舌なことが多かった印象。それが今作ではあまり語らず仕草による造形が主立っていて、じゃあそれは私がどこかで抱いている和田島さんのイメージを損なうものかといえば全然そんなことはないと。そもそもその人その作者がどんな角度で書いてもいいわけで、つまりそれがどんなアプローチであれ読むことが楽しい作品こそが正義なわけです。そして正義でしたということなんです。
 徹頭徹尾安心があった。なんかこうざわつきみたいなのとは彼岸に位置するお話でしたけど出てくる人達の役割がきっちりと果たされているところとか和田島さんの誠意を感じる。ああよかったと泣いた泣いてないけど泣きたい。誠意って何かね? コレだよなあ。サメは鎹(かすがい)、世はこれで良し!