今時の名前に妙あり

冒頭の『白いふわふわ』が何処か伝わって来る、優しい優しい「転生」もの。
今風な名前に意味がありました。これは遠い過去でも未来でもなく、今のお話、という痛みがあり、その痛みが救いを生むストーリーです。
今も幼く亡くなる命があることの普遍性と特殊性を、ほぼ名前のバリエーションだけで伝え切ってしまえる作者様に尊敬を覚えます。

夢花ちゃんが上手に歩けなかったり、お別れが判らなかった理由が判るラスト、ほろっと来ました。

その他のおすすめレビュー

小余綾香さんの他のおすすめレビュー307