令和も4年となれば、胃袋も日記なるものを付け始めまして、ベランメエ口調

で語るもんだから、肩肘張らず、酒など呑みながら、聞けちまいます。しかも、こいつは夫婦になったばかり、さぞかし色っぽい話がなんて、あっしなんぞは期待しまして――あっしが誰かって。幽霊。季節外れの幽霊なんですよ。KACがあるときだけ、出て来てね。ここで色んな話を聞きましてね、あの世での無聊を慰めるんですよ。大目に見てくださいな――それで、その腹にピタッと耳を付けて聞いていたんですよ。そしたらね、次の如くが聞こえて来たんです。

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