理解、分解、再構築で生き抜く異世界生活

僕の名前は結城零、16歳の高校生だ。
ただ他の人達と少し違うのは両親もなく天涯孤独の身という事だろう。数年前までは普通に両親は健在だったがある日何処かの議員の乗る車の起こした事故によって全ては奪われた。その後もちろん僕は色々な所にその事を訴えたが全て権力者によって揉み消されてしまった。この事件で学んだ事はどんなに正論を述べても権力者の振るう理不尽は覆す事が出来ないという現実だった。その時から僕の人生は一転して孤独となった。身内は既に存在しないが幸い両親の遺してくれた家と保険金によって生活は出来ている。しかし僕から全てを奪った権力者による理不尽を僕は絶対に許さない。いつか必ず自身に罪を償わせてやる。それだけを生き甲斐に生きていたあの日までは……