理解、分解、再構築で生き抜く異世界生活

第4話LVupと新しいスキル

　「…どうにかなるかもとは…いえ、もし可能性があるならお願いいたします。こちらです。」

案内された場所にはポーションらしき物の器が砕けて中身をぶち撒けて散乱していた

　「…これがポーションですか？」

　「…ハイ、正確にはポーションだった物ですが。何とかなりそうですか？」

　「…とりあえずやってみます。　理解　分解　再構築　」

そう言ってスキルを使用していくとやはり予感していたとおり以前は試しても出来なかった物質を違う物に創り変える事が、地面に浸透してしまい意味を成さなくなったポーションが新たなポーションとして再構築されていた

　「レイ様、これは一体…」

　「後で説明しますんでとりあえずコレを必要な人達に。」

そう言われ我に返ったオリビアさんは出来上がったポーションを持って走り去った

　「よし、とりあえず残りは4本みたいだからさっさと創り直そう。」

そして残りのポーションを創り直しそれらを傍に居た騎士の人に持って行ってもらった後自身のステータスを再確認していた

結城零

　LV 　 17

　HP　　　　　　　1500

　MP 7500 / 3000

攻　　　　　　　 900　

　防 750

　速 900

魔 3000

　運 46

　ユニークスキル 理解分解再構築

　スキル　　　　　 武術　怪力　絶倫

　「…このステータスが標準かどうかはまだわからないけどさっきの戦闘から考えると低い訳ではなさそうだな。相変わらずMPと魔力だけ掛け離れてるけど運は1LVごとに1上がってるみたいだけど他と比べると低いな。やっぱり運は悪いんだろうな。しかし何故か新しいスキルが生えてるんだが理由は…多分スキル…かな？スキルを使って確認したスキルが生えてるからそうなんだろうけど2つ目のスキルはいらないよ！そんな相手すらいた事もないのに…アッ、何か自分の発言で自分にダメージが…けどこれは確認したスキルをスキルが勝手に創り出したって事か？なんかMPがいっぱい減ってるし。また検証が必要だな。」

ブツブツと独り言を言っていると

　「…い様、レイ様。」　

　「…ハッ、すいません考え事をしていました」

　「…本当ですか？また私達の事忘れていませんでしたか？」

　「…そ、そんな事あるはずないじゃないですか。」

（ヤバいまた完全に忘れていた。ていうかオリビアさんエスパーですか？）

　「…まあいいです。それよりもお嬢様がお礼を言いたいそうですのでこちらへお越し下さい。」

　「お、お嬢様ですか？いいですよお礼なんて」

　「そういう訳にはいきません。お嬢様はれっきとした公爵令嬢ですので命の恩人に礼をしないなどありえません。さあ、こちらへどうぞ。」　

　「わ、わかりました。」

（面倒な事にならなければいいけど）