概要
君のいる世界だから、鮮やかで美しいんだ
「私」と少年は、重い病気を抱えていた。孤独に震える私は、無理だと分かっていても彼にすがりつく。……すがりつく、しかなかった。
──私を置いていかないで、と。
──私より先に死なないで、と。
これは、悲しくも美しい、二人の友情物語。
【2022カクヨム甲子園 中間選考通過作】
──私を置いていかないで、と。
──私より先に死なないで、と。
これは、悲しくも美しい、二人の友情物語。
【2022カクヨム甲子園 中間選考通過作】
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おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!メリバをメリバと思わせない
展開も、文章も、とにかく美しいです。
特に、主人公達の心情を全てそのまま書くのではなく、行動や自然現象を通して伝える手腕は見事です。拍手です。これができる高校生ってそうそういませんよ。
「メリバをメリバと思わせない」について説明させてください。
読んだあと、タグを見て「……ほんとだこれメリバだ!!」となったんです。余りにも巧い文章のため、少年があの行動をとることが当然のように思え、バッドエンドだということに気づきませんでした。主人公が幸せそうで……。
多くを語らない静かな湖面のような少年ですが、一筋の涙に彼の苦悩や葛藤が凝縮されていたように感じました。
丁寧かつ「書きすぎない」描写が紡…続きを読む