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笑い涙をぬぐい、さて、家に帰って、親たちの
「――ビュイィィーーーーーーーーーーンっ! ぼくはまるでぇ、お
その声に驚き、女児が両手を使って顔をあげてみますと、そこには、
男児はなんと、空高く
「なに、あなたっ! もう
両手で
「ぶぶうぅ。そういうわけじゃあないんだなぁ」
と言いながら、男児は
「だけれども、ぼくのなかで、ナニかが
「
「うん。いいよ」、《グット》そのジェスチャーにより
血の繋がりあった、じつの弟のイニシエーションを
「ぼくね、ちょっくら
「まあ! なんて
男児は、今この場にもっとも
「それじャあ、いくよォ? お姉ちャ~ん?」
「いいわよぉ、いつでもいいわぁ。……いつだってわたしは、あなたの
女児のその言葉に、男児のモチベーションは、すぐさにうなぎのぼりとあいなります。さながら、
男児が
ムラムラと
はじける
「――えっ、――えれれれれれれれれれれれれれれッ!!」
と男児は、
「ヴゥワァアアアアアアアァァァァァァアアアアアアアアアアアアアア――!!」
と言いながら、男児は
だけれどもね、女児はまんざらでもないように、背中のほうにダラリと頭を
まるでのっぺらぼうのような
「さて。これ見よがしな
語り
ぼっ、という
体のほうはといいますと、
ただ生きたいという
そのうるおいを受け、生首は
目玉は、どこかうれしそうにつやめきながら、
これを読んでいるあなたが思うほどの
たくさんのぶどうの
《ぶどうの
おしまい。おしまいっ。おしまいッ。
ぶどうの木とお星さま 倉井さとり @sasugari
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