群像劇の王道。正統派ファンタジーが、ここに。

現時点で300話を数える大作です。でも、大丈夫です。一度読み始めると、続きが気になって気になって、止まらなくなってしまうからです。

国、文化、民族、言語、天文や地質まで隙なく構築された、緻密で精巧な世界観。個々の性格や人生の背景までしっかり練り込まれている、膨大な数の登場人物たち。そして、一つの城の破壊から始まり、世界の存亡を巡る戦いに繋がっていく物語は、正統派古典ファンタジーを彷彿とさせる重厚さと濃密さです。

長大な物語をじっくりと堪能したい方は、是非。

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