じんわりと、優しい沼にはまっていくような物語

舞台は、謎目いた会員制のナイトクラブ。そこを訪れる客達が、それぞれの心にある澱を吐き出すように、静かに語ります。
それぞれの人生の一端が、ミルフィーユのように折り重なって物語が静かに静かに進んでいく。
気付くとその会員制のナイトクラブに魅せられているのです。
それはきっと、作者の優しく深みある人生観に魅せられているからなのでしょう。
大人の為の物語。
ゆっくりお酒を飲みながら読んで欲しいです。