怪獣よ、すべてを壊してくれ

めちゃくちゃ良かったです。

怪獣への憧憬に満ちた子供時代の第一章に始まり、社会に適合できず、怪獣へしがみついた第二章で主人公の人生は暗転を迎える。そして”すべてを壊す”第三章――。


弱者である主人公が抱く、小さな自分だけの世界。それを守ってくれるのは”怪獣”をおいて他にない。
周りには敵しかいない。彼を取り囲む暗澹たる現実を規格外の力で踏み潰すことができるのは”怪獣”をおいて他にない。

現実とフィクションが混じり合い”怪獣”へ救いを求める男の世界に、思わず入り込んでしまいました。

その他のおすすめレビュー

雪村穂高さんの他のおすすめレビュー123