俺がエンタメ作家、詩一だ!!

俺は今、木野かなめの身体をのっとって喋っている。
みんな、「転校も転職も転生も失敗した俺が目指す未来」読んでくれたかい? なに、まだ? そいつはいけない。この作品にはエンタメの全てがあるといっても過言ではない。
異世界だろう。コメディだろう。「お前は俺が護るッッ!!」の精神だろう。
もちろん、主人公の覚醒も忘れずに書きこんである。

これらのエンタメ要素が一万字に盛りこまれているわけだが、特に見どころは第3話からだ。主人公のリーマンらしさ全開で笑えてくるぜ。通勤通学途上の奴らは気をつけろ? 風呂上がりにアイス食ってる奴はすぐにティッシュを用意しろ。
だけどやっぱりあれなんだよなぁ。
俺っちはやっちまうんだよな。俺のカラーなくしてこの作品を完結させるわけにはいかなかったのさ。第4話から、よーく読んでみな? 詩一だろ? ほら、いつもの詩一作品になっているだろう?
え、詩一作品がうんたらかんたら……意味わからんって?
バカヤロー! 熱いんだよ。
異世界とか元の世界とか関係ねぇ。人を動かすことができるのは、想い一つじゃねーか! って、こんなこと言わせるんじゃねーよフクロウ!!
ハアッ……ハアッ……。

……ん?
辛いって? 今、勉強とか仕事とか人間関係で辛い思いをしているって?
退屈だって? この世の全てが退屈に感じられてきたって?

バカヤロー!!

そんなオマエ(=読者)の心、俺のエンタメで絶対に護ってやるッッッ!!!

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