サイバーパンクに武侠の夢を見た

言うなればSF武侠小説とでも呼ぶべき作品。
ニトロプラスから2000年代初頭にリリースされた「鬼哭街」というゲームがありますが、これを彷彿とさせるサイバネティクス技術と気功術が共存したロマン溢れる設定が大きな魅力の1つ。
ロストテクノロジーを巡って争う人類、大破壊後のモンスターが跋扈する世界観もディストピア好きにはたまらないものがあります。
主人公も内功を操る気功術の達人でありながら、武侠らしく悲劇的な宿命を負っている辺り作者様は分かってらっしゃるなぁ……と思わずにはいられないですね。
まだ序盤を読み進めている段階ですが、人物描写も情景描写も巧みで非常に読み応えがあります。
ここまでのキーワードで引っかかるものがある方、是非一読をオススメします。