一部あとがき

 いつもお読みいただきありがとうございます。


 これにて、第一部終了でございます。


 いやぁ、長かったです。


 本当はもっとスムースに進むはずだったのが、説明に時間がかかったり、予期せぬ事態が発生したり。

 止まって改稿とかしていると延々とかかりそうなので、とにかく進むことを意識しましたが、「こんなはずではなかった」というのが山のようにありました。

 もっとじっくり書きたい! というところもありましたし、逆に「ここはいらなかったかなぁ?」と思ったシーンもありました。反省ばかりな感じですね。


 改めて振り返ると、うーん、レファール、よく頑張ったなぁというのが最初に出てきます。基本的には第一部はレファール中心で回すというのは決めていましたが、「ちょっとキャラが弱いかなぁ」という思いもありました。ただ、周りとうまく合わせて主役としては押しが弱いけどそれなりには進んでくれたのかなと思います。

 サリュフネーテとメリスフェールの件ですが、実は元々そんなに深く決めていなくて、最初から確実に決めていたのは「最終段階でメリスフェールに振られる」ということだけでした(酷い)

 サリュフネーテはシェラビーと結婚して死別するというところも決めていたのですが、この二人をくっつけるかどうかというのは当初はなかったことでした。

 気づいたらこうなっていました。


 6章でノルン対ルヴィナのシーンを出したのは結果的には大正解でした。


 実は、当初の予定ではルヴィナは最後の二戦シールヤとハイェム・フェルンの二戦で彗星のように現れる予定だったんですね。更にラスボスぽい感じでした(四章終了後の登場人物紹介に、ラスボスも出てくる?と書いていますけれど)。

 ただ、いきなり最後出て来て、いきなり大暴れだと他の面々の立つ瀬がなさそうなので結果的にはこれで良かったのかなと思います。


 そのあおりを食ったのがシェラビーでしょうか。存在感はともかく、本人が華々しく何かをするというシーンが減ってしまいました。シルヴィア死後の激情などはもっと突っ込みたかったのですが、失敗してしまって、結果として次のクーデター展開も激しさが失われてしまったかな、とも。ここは書き直したいな~というのはありますね。


 戦闘のメリハリももう少しつけたかったというのはありますかね。

 やはりシールヤはちょっと長すぎました(^_^;)

 イメージとしては黎明期のイスラムとビザンツが戦ったヤルムークの戦いで、「あっさり終わる戦場ばかりじゃつまらん」と三日間の展開とか入れてみましたが、冗長になってしまった感は否めませんでした。

 逆に二章なんかは「短っ! というか、ほぼレビェーデとサラーヴィーだけじゃん」という感じで、こちらはもう少し膨らませた方が良かったかなとも。


 二章といえば、もう一人、意外過ぎる展開を遂げた人物が……


 アムグン、おまえ、何で重要人物なっているの?


 ……元々、二章はレビェーデ押しで行こうというのは決めていました。

 というのも、本人が四天王とか言っていますけれど、後の四天王の中で、明らかにレビェーデだけ影が薄い感があるのです。

 だから、頑張ってほしい。レビェーデプッシュで行きました。そのドサクサに紛れて、何故かチャンシャンが出て来て、勝手に変なこと占いだした。

 うん? これは戦死させるべきか? でも、あっさり戦死だと面白味がないよなぁ、どうしようというあたりで、魔法で振り回される人生が決まってしまいました。

 元々魔法の理論自体は決まっていたので、「じゃあ、魔力に翻弄される役回りにしようかな」ということで。


 もちろん二部でも出てきます。今度は決着がつく予定です。


 一部は勢力の入れ代わりが激しく、敵味方が入れ替わったりする展開が多かったですが、二部はそういう展開は少ない予定です。

 メインはそれぞれの勢力の強化・政策に置いている予定です。

 で、一部では叶わなかった統一に向けての具体的な動きも出てきます。


 2023年1月1日から再開する予定ですが、二部だけ単独にしたものを少し早めに始動させるかもしれません。


 ということで、色々ありましたが、改めまして一部の最後までお読みいただきありがとうございました。できましたら、二部もお付き合いいただけますとこれに勝る幸せはありません。

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Eighteen Years' War 川野遥 @kawanohate

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