概要
私が初めて恋をしたのは、いずれ別れなければならない夫だった……
十六歳の白戸安寿は東京の団地に叔母と二人で暮らす清華美術大学付属高校生。安寿は幼い頃に母を亡くし、父の顔を知らない。岸航志朗はシンガポールを拠点にして世界中を飛び回る二十四歳のベンチャーキャピタリスト。ある日、航志朗は親友の結婚披露宴で「見えないものが見える」新婦の曾祖母から予言めいた警告を告げられた。「やがて、おまえは白い翼を持った女を愛することになる。だが、その女の白い翼の羽を一枚でも傷つけたら、おまえと女は暗い池に落ちて沈む」と。銀座の画廊でギャラリストをしている母の岸華鶴から突然呼び出されて帰国した航志朗は、父で洋画家の岸宗嗣のアトリエで安寿と出会う。彼女は「白い翼」を持っていた……
世界中を舞台に数々の試練を乗り越えて「本当の結婚」にたどり着くまでのふたりの六年間の愛の軌跡を綴ります。
世界中を舞台に数々の試練を乗り越えて「本当の結婚」にたどり着くまでのふたりの六年間の愛の軌跡を綴ります。
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