異世界で発生した殺人事件、その解決のためだけに取られた手段は? 転生?

 事件は、とある教会の中で、既に発生していた。

 主人公が、女神によって転生させられ、事件の解決を依頼されるまで、わたしが読むために使った筐体ではたったの20行。
 たったそれだけの文字の中に、転生の背景や、事情や、理不尽さや、はては主人公の愚痴まで、それはみごとに綺麗に詰め込まれている。ここだけでも、思わず笑ってしまった。
 さらに、主人公の名前も、一過言ありそうだ。う〜ん、実におもしろい!

 はたして、主人公は、事件を無事に解決し、元の世界に戻る事はできるのか……?

 この物語は、ミステリーなので、わたしが多くを語らないほうが、読者さまたちはきっと楽しめることだろう。
 舞台が、異世界でなければならなかった理由も、異世界だからこそ功を奏した条件も、意外なほどに破綻してない推理も、終盤になって見えてくる。
 異世界転生だからと言って、読んでないのはもったいない!

 とにかく、おもしろかった。