マルケスの誤算

1911年パリのルーヴル美術館でモナ・リザが盗まれた。
詐欺師マルケス・ヴァルフィエルノがヴィンチェンツオ・ペルージャをそそのかしたのだ。
時は経ちペルージャの子孫は日本で浜城優太という俳優になっていた。
そしてマルケスの子孫もまた日本で国際詐欺師となりマルケスを名乗っていた。
浜城優太が俳優となったのは画商をしていた父親がマルケスに騙されたからだった。
知名度を上げ自分がペルージャの子孫であることを詐欺師マルケスに伝え、復讐をするためだった。
歴史ではペルージャはモナ・リザを返却したことになっているがマルケスの家系ではペルージャがモナ・リザをもっていると伝承されていた。
だから優太がペルージャの子孫だとわかったらきっとコンタクトをとってくる。
しかしマルケスに復讐に執念を燃やすのは優太だけ…続きを読む