皆生き生きとして、面白いが詰まってる!

まず、もし宗教関係者、心よりみ仏を信心なさってらっしゃる方のお目に触れましたら、ご不快にならぬようお願いします。と一言、このレビューを書くにあたりまして、申し上げておきます。

いいですかぁーっ! これは仏と人間くささが融合したスペクタクル一大活劇なのです。
主人公:毘沙門天。非常に強い。男らしい。頼りになる。そして子供っぽく拗ねる。打算もあるし、げっぷだってするし、奥さまには所有欲むんむん。

影の主人公:帝釈天。ヴァジュラ格好良い。立ってるだけで色気むんむん男。仏法を心から愛す護法神。しかし不憫属性が激しく、次々に不憫が彼を襲う。

悪のボス:大日如来。教祖たる釈迦如来に嫉妬してる。そして凶暴たる慈悲心のボム、秘密兵器を──。

こういう事なんです。すごく人間くさい心理で、誰もかれも動くのです。
同時に、神様仏様らしい神聖さを備え、作者さまは神の歴史に造詣が深いことが良く分かります。

毘沙門天や帝釈天の奥さま方、すごーく夫に惚れぬいてて、可愛くて、剣やさまざまな武器をふりまわし、お強いのです。読んでて楽しいこと、楽しいこと。吉祥天も舎脂も大好き。

ああもっと語りたい! 
人物がみな生き生きとしていて、面白いがつまってます。ぜひご一読を!

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