辺境令嬢の王宮奉公～元・悪役令嬢の娘ですが母と同じく婚約破棄されたので第2王女殿下の侍女になって人生ロンダリングします

◇ブレーデル王国の北部辺境に領土を持つ、ウィンクルム伯爵家。その一人娘であるイレーネは、婚約者のステファンから理不尽な婚約破棄を言い渡される。
◇家族に支えられて何とか立ち直ったものの、いずれ「婚約者から捨てられた」という風評が貴族社会に広まることを思えば、先行きの見通しは暗い。
◇そこに母の実家から持ちこまれたのが、イレーネに王都ゼノンの王宮で侍女として奉公しないかという提案だった。戸惑うイレーネに母のマリアは、かつての自分が立派な札付きの『悪役令嬢』で、悪評により婚約破棄までされたことを打ち明ける。
「母様が！？　嘘でしょう！？」
◇今まで貴婦人の鑑と敬愛していた母の黒歴史に、イレーネは驚くことしかできない。そんな愛娘にマリアは、かつての自分と同じく王宮の侍女となるよう勧める。
「広まっ…続きを読む