妖怪たちを表の題材にして、作者様が見せてくれるものは何なのか。

妖怪。それは暴論を承知で言えば、人間が人間達にとって都合の悪いこと、恐怖を覚えるもの、よくわからないもの、を押し付けた(引き受けさせた)存在なのだと、私は思っています。
本作品では、そんな妖怪やあやかしといったものが登場、活躍します。
そして不可思議な事件を解決していくお話、です、前半は。

けれど、そこから展開されていく後半は。
前半部分が枕詞だったのかと思ってしまうほどに、怒涛の展開を見せます。

作者様が真に書かれたいことは?
まだお話は完結を迎えていませんが、私はこれを追いかけずにはいられません。
人間の本質を問うているように思える本作品を、できるだけ多くの方に読んでいただきたいです。

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